教育、学び、そして学校 〜 124

公開: 2024年6月9日

更新: 2024年6月9日

注 124. 学びの種類と重要性

古代ギリシャの哲学者は、学びが、いくつかの異なる種類に分類できることを述べ、その種類によって、学びの大切さに違いがあることを説きました。アリストテレスは、ものごとの本質を理解するための知識を学ぶこと、人々が何かを行うために理解しておく必要がある知識を学ぶことには違いがあり、良く生きるためには前者の方が本質的であり、重要であると説きました。特に、後者はテクネー呼ばれ、実践に必要な詳細に関する知識を言います。

医学を行う者にとっては、医学の知識を患者を幸福にするために利用しなければならないことを理解し、実践することは、ある薬が特定の原因で、良く知られている効能を発揮しないこと、テクネーを知識として理解していることもよりも重要であると、述べました。

これは、医者としてその知識を正しく利用することよりも、人間として正しく生きることの方が、より重要であることを言っています。つまり、職業に関係なく、人間として正しく生きていなければ、医学の知識を応用する意味はないとする考えです。これは、正しい説ですが、現代社会の医療の現場で成り立っているとは、断言できません。。

参考になる資料